Binanceから他の取引所へ送金するとき、または他の取引所から送金してBinanceで受け取るとき、手数料の違いや送金方法で迷ってしまうかもしれません。確かに、Binanceへの送金が最適な取引所を、数多くある中から見つけるのは難しいです。
そこで、この記事では、Binanceの送金・出金・入金の手数料やおすすめの取引所を選択するコツについて徹底解説します。国内取引所から送金する際の手数料の違いもまとめるので、ぜひ参考にしてください。
最後まで読めば、Binanceの送金手数料を節約しながら、効率よく送金・出金ができるようになりますよ。
Binance(バイナンス)への入金手数料は全仮想通貨無料
Binanceへ仮想通貨を入金する際の手数料は無料です。Binanceで対応しているすべての仮想通貨を手数料無料でBinanceのウォレットへ入金できます。
上の画像のように、入金する仮想通貨とネットワークを選択すれば、入金用のアドレスが表示される仕組みです。送金元のウォレットにアドレスを張り付けて送金する流れとなります。
ただし、送金元では送金手数料またはネットワーク手数料が発生するので注意してください。送金処理を行うマイナーへの手数料となります。国内取引所・海外取引所・ウォレットアプリのどこから送金しても、たいていは送金手数料が発生すると覚えておきましょう。
Binance(バイナンス)の送金・出金手数料が安いおすすめの仮想通貨
仮想通貨 | 手数料 |
---|---|
BNB(バイナンスコイン) | 0.0005 ~ 0.0005 BNB |
BTC(ビットコイン) | 0.0000048 ~ 0.0002 BTC |
ETH(イーサリアム) | 0.000081 ~ 0.0016 ETH |
BUSD(バイナンスUSD) | 0 ~ 9 BUSD |
USDT(テザー) | 0.29 ~ 10 USDT |
XRP(リップル) | 0.25 ~ 35 XRP |
DOGE(ドージコイン) | 1.83 ~ 5 DOGE |
DOT(ポルカドット) | 0.016 ~ 0.1 DOT |
EOS(イオス) | 0.1 ~ 0.12 EOS |
LTC(ライトコイン) | 0.001 ~ 0.0024 LTC |
XLM(ステラルーメン) | 0.02 ~ 1.04 XLM |
Binanceの送金・出金手数料は、仮想通貨ごとに異なります。主要のトークンを上記にまとめました。手数料の上下幅が広いのは、選択するネットワークによって違いがあるためです。
例えば、BTCの場合を見ると、ネイティブチェーンの「Bitcoin」を選択すれば送金手数料は0.0002BTCです。BSC(バイナンススマートチェーン)やBNB(バイナンスチェーン)を選択すると0.0000048BTCとなります。手数料に約40倍以上も差があります。
BSCやBNBはBinanceのブロックチェーンネットワークであるため、手数料が安くなります。手数料に幅があるのはネットワークの違いだと覚えておいてください。
Binance(バイナンス)の送金手数料を最安に抑える方法
Binanceで送金手数料を抑える方法を4つ解説します。Binanceではネットワークごとに送金手数料が異なり、主要のネイティブチェーンだと1,000~2,000円ほどかかるのが普通です。
出金・送金のたびに毎回支払っていると、手数料だけで痛い出費となります。無駄な手数料を発生させないために、最安の手数料に抑える秘訣をまとめるのでぜひ目を通してください。
- ネットワークを「BNB」または「BSC」する
- 送金手数料がかからない仮想通貨を利用する
- 送金はまとめて行い、回数を減らす
ネットワークを「BNB」または「BSC」にする
Binanceで送金手数料を抑えるには、ネットワークの選択が重要です。上の画像は、BinanceでETHを送金する際のネットワーク・手数料一覧です。
見比べると、Ethereum(ERC20)が約2.68ドルに対し、BSCとBNBは約0.135ドルとなっています。約19倍もの違いがありますね。先述した通り、Binanceのブロックチェーンの規格であるBSCとBNBの手数料は格段に安いです。
ETHやBTCなどのネイティブのブロックチェーンは手数料が高い傾向にあるので、手数料を抑えるためにはBSCやBNBのブロックチェーンを活用しましょう。
ただし、Coincheckなどの国内取引所へ送金する場合は基本的にネイティブのブロックチェーンとなります。BSCやBNBを選択するのはメタマスクなどのウォレットへ送金するときです。
送金手数料がかからない仮想通貨を利用する
Binanceでの出金時、送金手数料のかからない仮想通貨を使うのも一つの方法です。手数料がかからないのは「NEO」です。上の画像を見てわかる通り、NEOの送金手数料はゼロとなっています。
NEOとは、ブロックチェーン・スマートコントラクトのプラットフォームです。DeFiやNFTマーケットなどの様々なDapps(分散型アプリケーション)を構築できます。
このNEOを使って送金すると手数料が無料なので、手数料節約のためならおすすめです。ただし、NEOのネットワークに対応したウォレットや取引所が送金先となるので注意してください。
送金はまとめて行い、回数を減らす
Binanceで送金するとき、送金する金額によって手数料は変わりません。つまり、0.001BTCでも1BTCでも、1回の送金手数料は同じです。
そのため、送金する際はできるだけまとめて行い、回数を減らすことで手数料を節約できます。
例えば、毎回1,000~2,000円程度の送金手数料を支払うと、10回で1~2万円です。10回分を1回にまとめるだけで10分の1になります。かなりの手数料出費を削減できるでしょう。
Binance(バイナンス)の送金におすすめの国内取引所はGMOコイン
国内の主要仮想通貨取引所を5つピックアップし、送金手数料を比較しました。この中でも無料で送金処理できるのはGMOコインとDMM Bitcoin、BITPOINTとなります。
国内取引所 | 送金手数料 |
---|---|
GMOコイン | 無料 |
Coincheck | BTC:0.0005 BTC ETH:0.005 ETH XRP:0.15 XRP |
DMM Bitcoin | 無料 (BTC・ETH・XRPのみ送金に対応) |
bitbank | BTC:0.0006 BTC ETH:0.005 ETH XRP:0.15 XRP |
BITPOINT | 無料 |
さらに、この3つの取引所で取り扱っている通貨数を比較すると以下のようになります。※2022年6月13日時点
- GMOコイン:18種類
- DMM Bitcoin:15種類(送金できるのはBTC・ETH・XRPのみ)
- BITPOINT:13種類
このように、送金手数料が無料かつ送金できる通貨数が一番多いのはGMOコインとなりました。国内の仮想通貨取引所からBinanceへ送金するときは、使い勝手の良いGMOコインがおすすめです。
Binance(バイナンス)の送金におすすめの通貨
国内取引所 | 送金手数料 | 送金手数料が安い通貨 |
---|---|---|
Coincheck | BTC:0.0005 BTC ETH:0.005 ETH XRP:0.15 XRP | XRP |
bitbank | BTC:0.0006 BTC ETH:0.005 ETH XRP:0.15 XRP | XRP |
Zaif | BTC:0.0001〜0.01 BTC ETH:0.01〜0.05 ETH XYM:2 〜 20 XYM (※XRPの取り扱い無し) | XYM |
bitFlyer | BTC:0.0004 BTC ETH:0.005 ETH XRP:無料 | XRP |
FTX Japan | BTC:0.0005 BTC ETH:変動型 XRP:0.25 XRP | XRP |
Binanceに送金する際、送金手数料がかかる国内取引所を5つピックアップしました。主要なコイン(BTC・ETH・XRP)の送金手数料をまとめています。
2022年6月の相場で見ると、だいたいBTCが2,000円程度、ETHが1,000円程度、XRPが6~7円程度でした。そのため、送金手数料が安くておすすめの仮想通貨はXRPです。
Binanceに送金するとき、XRPを使えば数円程度で済むので活用してみてください。
Binance(バイナンス)のおすすめ送金・入金方法
実際に、国内取引所からBinanceへの送金手順を解説します。ここでは、特におすすめのGMOコインを例に紹介しましょう。
- 1.国内取引所(GMOコイン)に銀行から日本円を入金する
- 2.国内取引所(GMOコイン)において日本円で仮想通貨を購入する
- 3.国内取引所(GMOコイン)からバイナンスへ送金する
GMOコインは、国内でも最多18種類の仮想通貨を扱っており、アルトコイン取引を楽しめます。まだ口座開設していない場合は利用検討してみてください。
1.国内取引所(GMOコイン)に銀行から日本円を入金する
まず、国内取引所に日本円を入金します。GMOコインの場合は、口座開設のあと、本人確認を済ませないと入金できません。運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを使用して本人確認を完了させてから入金手続きに進んでください。
GMOコインにログインして、「入出金」の「日本円」を選択してください。入金できる金融機関が表示されます。金融機関を選択すると、支店名や口座番号が表示されるので、こちらに振込を行いましょう。この際、GMOコインへの入金手数料は無料です。
2.国内取引所(GMOコイン)において日本円で仮想通貨を購入する
次に、入金した日本円を使って仮想通貨を購入します。現物取引または販売所を利用します。
現物取引の場合は、上の画像のように購入する数量を入力または板に並んだ注文をクリックして購入すればOKです。成行注文では手数料が0.05%発生するので、指値注文を利用するのがおすすめです。指値注文なら手数料が-0.01%なので逆に手数料を受け取ることができますよ。ただし指値注文の場合、売買が成立しないことがあります。
販売所の場合は、上記のように数量を入力して購入するだけでOKです。手数料はかかりません。ただし、販売所形式は売値をGMOコインが設定しているので、現物取引より割高になります。
3.国内取引所(GMOコイン)からバイナンスへ送金する
仮想通貨を購入後、Binanceへ送金します。「入出金」から「暗号資産」をクリックして、送金する仮想通貨を選んでください。
次に、送付先リストに、Binanceの入金アドレスを貼付けします。
Binanceの現物ウォレットにある「入金」をクリックして入金アドレスを表示させます。こちらをコピーしてGMOコインの送金先リストに追加してください。一度追加すると次回以降は貼付しなくても自動で表示されます。
Binance側でネットワークを選択するときは、ネイティブチェーン(BTCならBitcoin、ETHならEthereum)を選んでくださいね。
送付先や受取人の情報を入力して、最後に2段階認証コードを入力します。確定すれば送金手続きは完了です。
Binance(バイナンス)の送金についてよくある質問
最後に、Binanceの送金についてよくある質問に回答します。国内取引所「Coincheck」との比較について解説するのでぜひ目を通してください。
- Q.「Coincheck(コインチェック)からBinance(バイナンス)に送金する手数料は高いって本当?」
Q.「Coincheck(コインチェック)からBinance(バイナンス)に送金する手数料は高いって本当?」
仮想通貨 | 送金手数料 | 日本円換算(2022年6月時点) |
---|---|---|
BTC | 0.0005 BTC | 約1,946円 |
ETH | 0.005 ETH | 約1,070円 |
XRP | 0.15 XRP | 約7円 |
XEM | 0.5 XEM | 約3円 |
LTC | 0.001 LTC | 約7円 |
SAND | 21.0 SAND | 約3,171円 |
PLT | 139.0 PLT | 約2,971円 |
上記には、Coincheckの送金手数料をいくつかまとめました。BTCやETH、SAND、PLTあたりは1,000円を超えており手数料としては高いですね。
そのため、XRPやLTC、XEMなどの数円程度で済む仮想通貨がおすすめです。特に取引量や多く、国内取引所にも広く上場しているのはXRPです。
送金手数料が無料のGMOコインに比べると、CoincheckからBinanceに送金するのはやはり高いです。しかし、国内大手取引所であり信頼できるので、Coincheckを利用したいユーザーは多いと思います。その場合は、XRPなどの送金手数料が安い仮想通貨を使ってみてください。
Binance(バイナンス)のおすすめ送金方法まとめ
この記事では、Binanceから送金する場合と、Binanceへ他のウォレットから送金する場合の手数料や送金方法を徹底解説しました。Binanceから送金するとき、BNBやBSCのネットワークを選択すれば、同じ仮想通貨でも安く送金できるとわかりましたね。
また、国内取引所からBinanceへ送金する際は、取り扱い通貨数が多く手数料が無料のGMOコインがおすすめです。スムーズに本人確認が進むと当日中に取引開始できるので使い勝手が良いですよ。
Binanceでは数百の仮想通貨を扱っており、様々なアルトコイン取引を楽しむことができます。そのために、GMOコインなどの国内取引所から送金して、Binanceでトレードの幅を広げてみてください。
恩田 雅之(Masayuki Onda)
ファイナンシャルプランナー
保有資格:CFP(R)認定者/証券外務員2種/金融知力インストラクター
専修大学卒業後、16年間IT業界の営業を経験。その後2004年にCFP(R)の資格を取得し、札幌にて「オンダFP事務所」を開業する。
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