- FTX Japanは他の国内取引所とどのような違いがある？
- FTX Japanの手数料や口コミを見たい
FTX Japanは、海外大手取引所FTXの日本法人です。LiquidとQUOINEがFTXに買収される形でFTX Japanが誕生しました。
日本向けに安全な仮想通貨のみ扱っていますが、独自で導入しているFTTトークンやパーペチュアル取引、外国為替取引所があり、FTXのメリットを得たい人にはおすすめできます。
本記事では、FTX Japanの特徴や口コミ評判、始め方や他社との比較を徹底解説しましょう。最後まで読めば、FTX Japanのメリットがわかり、スムーズに口座開設できますよ。
FTX Japanとは？特徴を解説
| 取引所名 | FTX Japan |
| 沿革 | 2014年 Quoine設立 仮想通貨取引所「Quoinex」ローンチ 2016年 東京にQuoine本社設置 2017年 仮想通貨取引所「Qryptos」ローンチ 2018年 QuoinexとQryptosを統合した「Liquqid」をローンチ 2022年 FTXによるLiquidとQUOINEの買収に伴い「Liquid by FTX」→「FTX Japan」に変更 |
| 所在地 | 東京 |
| 取扱仮想通貨 | 13種類 ※2022年8月現在 |
| 取引の種類 | 現物取引、パーペチュアル（永久先物取引） |
| 日本円入出金手数料 | 無料 ※振込手数料はユーザー負担 |
| 仮想通貨入出庫手数料 | 無料 ※出庫の場合、0.01BTC以下は1日1回まで無料、ETH・ERC20トークンは有料 |
| 取引手数料 | メイカー0.02%、テイカー0.07% ※階層やVIP割引有り |
| 独自トークン | FTT（FTXトークン） |
FTX Japanは、世界大手仮想通貨取引所「FTX」が、国内のLiquidとQUOINEを買収して「Liquid by FTX」として誕生し、その後「FTX Japan」へ変更しました。
海外取引所の特徴を生かしつつ、日本の金融庁の許可を経て仮想通貨交換業をしている安全な取引所です。まず、FTX Japanの主な特徴を4つ解説しましょう。
- 独自トークンFTTや人気の高いSOLを取り扱っている
- 直近の取引量に応じて手数料が安くなる
- パーペチュアル取引(永久先物取引)を利用できる
- 外国為替取引所取引の開始によりドル円の取引ができる
独自トークンFTTや人気の高いSOLを取り扱っている
FTX Japanでは、下記のとおり13種類の仮想通貨を取り扱っています。
- ビットコイン（BTC）
- リップル（XRP）
- USドル（USD）
- ソラナ（SOL）
- OMG（OMG）
- ライトコイン（LTC）
- FTTトークン（FTT）
- イーサリアム（ETH）
- エンジンコイン（ENJ）
- ポルカドット（DOT）
- ドージコイン（DOGE）
- ビットコインキャッシュ（BCH）
- ベーシックアテンショントークン（BAT）
FTXの独自トークン「FTT」を取引できるのは、国内ではFTX Japanのみです。FTX Japanでは、FTTトークンの購入や取引のみ対応しています。また、FTTのロック数に応じて、メイカー手数料が最大0.003%割引になります。
さらに、国内でも人気のあるあSOLを取り扱っているのもメリットです。人気の高いMove-to-Earnの「STEPN」で使用される仮想通貨であり、SOLのブロックチェーンにより高速取引や低コストが実現しています。
SOLやFTTを購入するなら、FTX Japanを使うのがおすすめです。
直近の取引量に応じて手数料が安くなる
| レベル | 直近30日間の取引量（USD） | メイカー手数料率 | テイカー手数料率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 0 | 0.02% | 0.07% |
| 2 | 100万ドル以上 | 0.02% | 0.06% |
| 3 | 500万ドル以上 | 0.015% | 0.055% |
| 4 | 1,000万ドル以上 | 0.015% | 0.05% |
| 5 | 1,500万ドル以上 | 0.01% | 0.045% |
| 6 | 3,500ドル以上 | 0.01% | 0.04% |
FTX Japanでは、直近30日間の取引量に応じて、メイカー・テイカー手数料が割引されます。割引率は上記の通りです。
レベル2になるには100万ドル（約1億3千万円以上）の取引量が必要なので、大口ユーザーの特権ですね。100万ドル以下なら一律でメイカー0.02%、テイカー0.07%となります。
パーペチュアル取引(永久先物取引)を利用できる
FTX Japanでは、パーペチュアル取引（永久先物取引）に対応しています。FTX Japanに上場しているすべての仮想通貨が対応済みです。
パーペチュアル取引とは、先物契約のように将来の価格で売買する契約ですが、先物と違うのは「有効期限や約定日がない」ことです。無期限契約ともいいます。ポジションを無期限に保有できるので、価格が不利の場合でもポジションを維持しづけて、再び有利な価格になるまで待つことができます。
この際、資金調達率という手数料が発生するので、手数料を支払いながらポジションを維持できる資産があれば、永久に保有することができますね。資金調達率については以下記事も参考にしてください。
外国為替取引所取引の開始によりドル円の取引ができる
FTX Japanは、2022年6月に「外国為替取引所取引」のサービス提供を開始しました。USD/JPYの取引ペアで板取引できるようになったのです。
USD/JPYペアは現物取引のみで、パーペチュアル取引には対応していません。また、米ドルの直接入出金にも対応していないので、米ドルの残高を出金する場合は一度日本円に交換する必要があります。
法定通貨は比較的価格が安定しているので、米ドルを保有するならぜひ利用してみてください。
FTX Japanの良い口コミ・評判
FTX Japanは、大手取引所FTXがバックを固めるとあって国内でも注目されています。実際に、FTX Japanの利用者はどのようなメリットを感じているのか、事前にチェックしておくと安心ですよ。
ここでは、FTX Japanの良い口コミ・評判を紹介するのでぜひ目を通してください。
- 金融庁から許可を得ているので安心
- 運営会社が世界的に有名なFTXグループなので信頼できる
- 取引画面はTradingViewが採用されており使いやすい
- 日本円の即時出金できる
金融庁から許可を得ているので安心
口コミを見ると、FTX Japanは金融庁から許可を得ているので安心であるとわかります。SOLを購入するならFTX Japan択一とも言われているので信頼度が高いですね。
FTX Japanは、金融庁から仮想通貨取引業を行う者として許可を得ています。そのため、許可を得ていない海外取引所に比べて安心して利用できます。
暗号資産交換業 関東財務局長 第 00002 号
金融商品取引業 関東財務局長（金商）第 3297 号
上記のように、財務局からの許可番号についても公式サイトにも掲示されていますよ。
運営会社が世界的に有名なFTXグループなので信頼できる
FTX Japanの本家本元である運営会社は、世界大手取引所のFTXです。2022年8月時点で日本人の利用は規制されていますが、規制前の2021年9月までは日本人も多く利用していました。
当時の利用者や、新規ユーザーも、FTXの知名度や信頼性を認識しています。口コミを見ても、「信頼性が高い」「他の取引所より信頼できる」と評価されていますね。
取引画面はTradingViewが採用されており使いやすい
FTX Japanはマーケット情報や取引画面が使いやすいという口コミが多いです。
チャートプラットフォームであるTradingViewを採用しているのが大きいです。TradingViewでは、様々な仮想通貨のチャートを分析してみることができます。
シンプルで使いやすく、投資家がトレードしやすい環境を整えているのがわかりますね。
日本円の即時出金できる
FTX Japanの日本円出金が爆速だと評価されています。なんと出金依頼してから平均2分で着金するという速さです。ただし、初めての出金時や、金融機関の承認作業によっては最大2営業日の時間がかかるので認識しておきましょう。
FTX Japanなら出金手数料もかかりません。他の取引所では400～700円程度の出金手数料がかかる場合が多いので、いかにFTX Japanがお得なのかわかります。口コミでも国内取引所が負けていると言われており、FTX Japanの存在感が大きいことが理解できますね。
FTX Japanの悪い口コミ・評判
FTX Japanの悪い口コミ・評判もチェックしましょう。メリットもあればデメリットもあります。悪い点も把握した上でFTX Japanを使うようにしてください。
- 取り扱い通貨が少ない
- レバレッジは2倍までに限定されている
取り扱い通貨が少ない
FTX Japanの口コミで、「銘柄が少ない」「板が薄い」という意見がありました。取り扱い銘柄は13種類なのである程度の数には対応しているのですが、GMOコイン（21銘柄）やDMM Bitcoin（19銘柄）に比べると少ないですね。
また、利用者数がまだ安定しておらず、取引板の注文数が少ないのもデメリットです。今後、取扱い通貨数が増えると、ユーザー増加にもつながると考えられます。
レバレッジは2倍までに限定されている
FTX Japanはレバレッジ取引に対応していますが、倍率は最大2倍までとなります。国内の取引所は金商法改正によりすべて2倍に統一されているので、FTX Japanだけのデメリットではありません。
そのため、上記口コミのように「レバレッジ2倍でも問題ない」という内容の口コミが見られました。2倍以上のレバレッジ取引をするなら海外取引所利用しましょう。
FTX Japanの始め方・口座開設
実際に、FTX Japanに登録して口座開設する手順を解説します。国内取引所であり、すべて日本語で手続きできるので安心です。
入金するには本人確認が必要なので、併せて解説しましょう。
- 1.本人確認・口座開設を行う
- 2.FTX Japanの口座に入金する
- 3.仮想通貨を購入する
1.本人確認・口座開設を行う
まず、FTX Japanの公式サイトにアクセスして、「無料アカウントの作成」をクリックしてください。上図のように、作成画面が表示されるので、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。
- 氏名（漢字）
- 氏名（カナ）
- 生年月日
- 性別
上記の情報を入力して進みましょう。次は個人情報の入力です。
- 外国の重要な公人ではない、などの情報にチェック
- 携帯電話番号
- 住所
上記の情報を入力します。次の画面で職業や年収、投資経験なども入力して進めてください。
次に本人確認です。スマホでコードを読み取って手続きしましょう。本人確認には以下の書類が有効です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード
上記の本人確認書類と、自身の顔写真を撮影して提出すればOKです。あとは審査が完了するまで待機してください。
「本人確認手続きが完了しました」というメールが届いた時点で審査完了です。このときは15分程度でメールが届きました。
2.FTX Japanの口座に入金する
FTX Japanの口座を開設したので、次は日本円を入金します。本人確認が完了すると、上部のメニューに「ウォレット」が追加されているのでクリックしてください。
自分のウォレット画面が表示されます。ビットコインを入金する場合は、ビットコインの右側にある「入出金用の二要素認証を有効にする」をクリックして進みます。
ここでは日本円を入金するので、日本円（JPY）の右側にある「入出金用の二要素認証を有効にする」を選択してください。
- AUTHY/GOOGLE認証システム
- セキュリティキー（FIDO/U2F/YUBIKEY）
- SMS
上記3つの二要素認証から選択します。安全性が高く、多くの仮想通貨取引所で採用されているGoogle認証がおすすめです。
Google認証を選択すると、上図のようにコードとセキュリティキーが表示されるので、Google Authenticatorアプリで読み込んでください。表示されたコードを上図の画面で入力すればOKです。
二要素認証の設定完了後、ウォレット画面に戻ると日本円（JPY）の右側に「入金」ボタンがあるのでクリックしましょう。「銀行振込」を選択して進んでください。
FTX Japanに入金するための銀行口座が表示されます。この口座宛てに日本円を振込すれば入金は完了します。数分で着金するのでウォレットを確認しましょう。
3.仮想通貨を購入する
日本円を入金すれば、あとは仮想通貨を購入するだけです。例えば、BTC/JPYで現物取引すれば、日本円でビットコインを購入できます。数量と注文タイプを選択して購入しましょう。
仮想通貨を購入すれば、パーペチュアル取引も可能です。好きな銘柄で取引を楽しめます。
FTX Japanの手数料を他の取引所と比較
FTX Japanは手数料無料の項目が多くて使いやすいです。他の国内取引所と比較して見比べてみましょう。
| 取引所 | 取引所 手数料 | 販売所 手数料 | 日本円 入金 | 日本円 出金 | 仮想通貨 入金 | 仮想通貨 出金 | その他・ レバレッジ 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FTX Japan | メイカー0.02% テイカー0.07% | – | 無料 振込手数料有 | 無料 | 無料 | 0.01BTC以上無料 | 資金調達料 |
| CoinCheck | 0% | 無料 （スプレッド有） | 無料 | 407円 | 無料 | 0.0005BTC～ | – |
| GMOコイン | メイカー -0.01~-0.03% テイカー0.05~0.09% | 無料（スプレッド有） | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 建玉ごとに0.04% / 日 |
| DMM Bitcoin | 0% | 無料（スプレッド有） | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | BitMatch手数料 建玉ごとに0.04% / 日 |
| bitFyler | 0.01～0.15% | 無料（スプレッド有） | 無料/330円 | 220～770円 | 無料 | 0.0004BTC | 建玉ごとに0.04% / 日 |
| BITPOINT | 0% | 無料（スプレッド有） | 無料 | 無料 振込手数料有 | 無料 | 0.001BTC | 建玉ごとに0.04% / 日 |
FTX Japanは、入出金手数料がほとんど無料なのでお得です。仮想通貨の出金は、0.01BTC以上が無料となっていますが、0.01BTC未満でも1日1回までなら無料ですよ。
また、パーペチュアル取引が唯一できるので、FTX Japanだけ資金調達料が含まれています。上手に立ち回れば手数料を逆に受取りできるのは他の取引所には無い特徴です。
国内取引所では、販売所形式でスプレッドが発生する取引所はほとんどですが、板取引メインのFTX Japanならスプレッドを気にせずに済みます。
- 販売所形式：ユーザーと取引所での仮想通貨売買
- スプレッド：売値と買値の価格差
FTX Japanの最新情報・最新機能まとめ
2022年8月時点のFTX Japanの最新情報・最新機能を紹介します。大手FTXの日本法人とあって、注目の機能が採用されるため確認しておきましょう。
- DOGE(ドージコイン)の取り扱いスタート
- トレード戦略を自動実行するクオンツゾーンの提供開始
DOGE(ドージコイン)の取り扱いスタート
FTX Japanには、2022年7月にDOGEコインが上場しました。国内で取り扱うのは、FTX JapanとGMOコインのみです。
DOGEコインは、ビットコインやライトコインを元に作られたミームコインです。2021年5月には約200倍もの価格高騰を見せて話題となりました。その後も人気が衰えることなく、2022年8月時点でも時価総額ランキング10位です。
国内でも比較的安全な仮想通貨と認められたため、国内取引所で取り扱いがスタートしました。将来的にも有力な仮想通貨であるDOGEコインを購入するならFTX Japanを利用してみてください。
トレード戦略を自動実行するクオンツゾーンの提供開始
FTX Japanでは、トレード戦略を設定し、自動で実行する「クオンツゾーン」を提供しています。上図のように、実行する条件や、条件に達した場合のアクション（売り・買い・発注・キャンセルなど）を設定可能です。
botですが、プログラミング不要なので誰でも簡単にルール設定できますよ。トレードを自動化できるので、15秒ごと、1時間ごとなどでロング・ショートを稼働させておけばOKです。自分なりのルールを設定してトレードを効率化させてみてください。
FTX Japanの今後のロードマップ
| スマホアプリのローンチについて | iOS、Androidのスマホアプリローンチに取り組んでいる 現在はFTX本家のアプリでFTX Japanの機能が一部使える |
| マネーフォワードの対応について | マネーフォワードなど金融、家計簿アプリには対応しない |
| NFTマーケットについて | 日本向けのNFTプロダクトを計画中 日本のアーティストによる日本のNFTマーケットプレイスをローンチしたい |
FTX Japanに対するAMAで発信されていた今後のロードマップをいくつか紹介します。現在、FTX Japan専用のスマホアプリはないですが、今後アプリをローンチする予定とのことで、スマホからも口座開設やトレードが可能となるでしょう。
また、日本向けのNFTマーケットプレイスをローンチしたいと熱望しています。アニメ文化が強い日本だから発信できる上質なNFTがFTX Japanから販売されるかもしれませんね。
FTX Japanに関してよくある質問
最後に、FTX Japanに関してよくある質問を紹介します。BTCの最小注文量についてです。その他の銘柄も併せて解説するのでぜひ目を通してください。
- 「ビットコイン(BTC)に最小注文量はありますか？」
「ビットコイン(BTC)に最小注文量はありますか？」
| ペア | 最小注文量 |
|---|---|
| BTC/JPY | 0.0001 BTC |
| ETH/JPY | 0.001 ETH |
| XRP/JPY | 1 XRP |
| BCH/JPY | 0.001 BCH |
| LTC/JPY | 0.01 LTC |
| BAT/JPY | 1 BAT |
| SOL/JPY | 0.01 SOL |
| FTT/JPY | 0.1 FTT |
| DOT/JPY | 0.1 DOT |
| ENJ/JPY | 1 ENJ |
| OMG/JPY | 0.5 OMG |
| DOGE/JPY | 1 DOGE |
FTX Japanの円建ての最小注文量を、銘柄ごとに一覧にしました。BTCの場合は0.0001BTCなので、BTC価格が310万円で考えると310円です。
数百円から注文可能となっており、トレードしやすい環境だとわかりますね。
FTX Japanの口コミ・評判まとめ
この記事では、FTX Japanの特徴や口コミ評判、始め方、手数料比較などについて徹底解説しました。本家FTXは日本居住者の利用ができませんが、FTX Japanを使うとFTTトークンやパーペチュアル取引が可能であるとわかりましたね。
特に、人気のSOLを購入するならFTX Japanがおすすめです。円建てで簡単に購入できます。また、パーペチュアル取引では永久先物契約が可能なので、BinanceやBybitのように無期限先物契約を利用可能です。
今後はNFTマーケットプレイスの展開が期待されており、日本独自のサービスを持つFTX Japanが築き上げられるでしょう。本人確認や日本円の入出金もスムーズで使いやすいので、まだ口座開設していない方はぜひFTX Japanを利用してみてください。
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