エアーインパクトレンチのおすすめ7選｜最強なのはどれ？タイヤ交換におすすめのコスパ抜群モデルを紹介

エアーインパクトレンチは、工事・建築現場から家庭まで幅広い場面で使用される工具です。エアーインパクトレンチを使うと作業効率が大幅に向上するため、物事がスムーズに進みます。

エアーインパクトレンチの種類は、多種多様です。自分の希望・目的に合う製品を確実に選ばないと、期待した効果は得られません。

今回は、エアーインパクトレンチを選ぶポイントやおすすめ7選をまとめました。自分に最適なエアーインパクトレンチを購入したい方や、製品選びに失敗したくない方にはとくにおすすめです。

エアーインパクトレンチとは？

エアーインパクトレンチは、ボルト・ナットの締め緩めに使用される工具です。エアーコンプレッサーで作られた圧縮空気を利用した工具で、組み立て作業やタイヤホイール・金型の着脱、家庭DIYなどのさまざまシーンで使用されます。

エアーインパクトレンチは、圧縮空気を作るのに必要なエアーコンプレッサーとプラグが必要不可欠です。まとまったお金が必要になるため、予算を設定したりお得なキャンペーン・割引を利用したりするのもおすすめです。

インパクトレンチには、エアー式と電気式の2種類があります。エアーインパクトレンチは、電気を利用する電動インパクトレンチよりもパワーが強力です。

エアー式と電気式では、大きさも異なります。エアーインパクトレンチの方が小型かつ軽量なので、長時間使用するのにも最適です。

エアーインパクトレンチを選ぶときの注目ポイント

エアーインパクトレンチを選ぶときは、7つのポイントに注目します。エアーインパクトレンチ選びに失敗しないためには、注目ポイントを理解したうえで比較・検討することが大切です。

角ドライブの大きさ – 用途により異なる

サイズ	パワー
38.0sq	強
25.4sq	↑
19.0sq	｜
12.7sq	↓
9.5sq	弱

エアーインパクトレンチの角ドライブの大きさは、全部で5種類です。サイズの大小は、発揮するパワーの強弱に大きく影響しますが、使用したいソケットサイズを確認しなければいけません。

数字が大きければ大きいほど、大きなボルトの締め緩めが可能になるのでパワーも強力です。自分の使用用途に合う適切な角ドライブの大きさを見極めることが大切です。

エアーインパクトレンチの形状 – 初めてならピストル型

形状	用途	特徴
ピストル型	工事現場や家庭DIY向き	どんなシーンにも使いやすい
ストレート型	工事現場向き	持ち方を選ばない
アングル型	狭い空間での作業向き	細かい作業が簡単に行える
Dハンドル型	大型車両（トラックやバスなど）のタイヤ交換向き	大型かつ高出力

エアーインパクトレンチの形状は、大きく4種類あります。ピストル型は、最も一般的な形状です。握りやすい形状なのが魅力で、初心者にはとくに扱いやすいです。

ストレート型は、直線的な形状が特徴です。持ち方を自由に変えられるので、さまざまな作業に使えます。細長い形のアングル型は、他の形状では困難な細かい作業が得意です。

Dハンドル型は、持ち手部分が「D」になっています。主に大型車両に使用する形状で、強パワーなのが特徴です。

ハンマーの構造 – シングルハンマーが一般的

	シングルハンマー	ツインハンマー	ビッグハンマー	ピンクラッチ
パワー	〇	〇	◎	〇
耐久性	△	◎	◎	◎
価格	◎	〇	△	△
重量	軽量	軽量	軽量	軽量

エアーインパクトレンチのハンマーの構造の詳細をまとめました。エアーインパクトレンチのハンマーの構造は、大きく4つ種類あります。

エアーインパクトレンチのパワーや耐久性、重量などはハンマーの構造に影響されます。初心者の方にはシングルハンマー、パワー・耐久性を重視するならビッグハンマーがおすすめです。

シングルハンマー

シングルハンマーは、1回転ごとに1打撃を行う方式です。最も一般的な方式で、多くのエアーインパクトレンチに搭載されています。低価格な製品も多く販売されていて、手軽に挑戦しやすいのも魅力です。

ツインハンマー

ツインハンマーには2つの特殊な形状のハンマーが搭載されていて、1回転ごとに2打撃を行う方式です。特殊構造によってより効率的に作業を進められます。耐久性に優れているのが特徴で、長期的に使用できます。

ビッグハンマー

ビッグハンマーは、1回転ごとに1打撃を行う方式です。パワー面に優れた方式で、他の構造よりも1回の打撃力がかなり高くなっています。打撃力が高い分、サイズが大きくて高額であるケースが多いです。

ピンクラッチ

ピンクラッチは1回転ごとに1打撃を行う方式ですが、パワーは控えめです。振動が少ないのが特徴で、腕・手への負担が軽減されます。長時間作業する方や振動・騒音が気になる方にはおすすめです。

トルクの数値 – 高いほど強力

エアーインパクトレンチを選ぶときには、トルクの数値にも注目します。トルクの数値とはねじる力の強さを表した数字で、単位は「N・ｍ（ニュートンメートル）」です。トルクの数値が高ければ高いほど、ねじるパワーが強力な証拠になります。

その時々によってトルクの数値を調節したい方には、調節機能付きのエアーインパクトレンチがおすすめです。スイッチで簡単に切り替えられる仕様で、難しい操作は一切ありません。

回転数 – 高いほど作業効率が上がる

エアーインパクトレンチを選ぶなら、回転数に注目します。回転数とは1分間に回転する回数を表した数字で、単位は「rpm」です。回転数が高ければ高いほど、作業効率を大幅にアップさせられます。

回転数を使用用途に合わせて調節したい方や、1台だけでさまざまな場面に使用したい方には出力調整機能付きがおすすめです。3または4段階で調整できる付加機能付きの製品なら、幅広いシーンで使えます。

本体重量・材質 – 軽い方がおすすめ

エアーインパクトレンチの本体重量・材質は、扱いやすさ・使いやすさに直結します。腕への負担をなるべく軽減しつつ長時間使用するためには、本体重量・材質に注目すべきです。

エアーインパクトレンチを選ぶなら、1.0kg程度かつ特殊強化樹脂・アルミを採用したエアーインパクトレンチがおすすめです。重量・材質的にも扱いやすい製品が多く、初心者の方や女性にも使いやすくなっています。

便利機能の有無

エアーインパクトレンチを選ぶなら、付加機能の有無に注目します。エアーインパクトレンチには、より便利かつ快適に使えるような付加機能が付いている製品も多く販売されています。

周辺住民に配慮するなら低振動・低騒音付き、使いやすさを重視するなら軽量・回転切替機能付きなどを選ぶのがおすすめです。付加機能の有無に注目すれば、長期間使い続けられる自分だけの製品にも出会えます。

エアーインパクトレンチのおすすめメーカー

エアーインパクトレンチを選ぶなら、メーカーに注目します。各メーカーからさまざまな種類の製品が販売されていますが、特に注目すべきなのが6社です。

エアーインパクトレンチの使いやすさにこだわるなら、TONE（トネ）がおすすめです。今回紹介するAI4201/AI4160の2つの製品は、どちらも小型・ハイパワーの両方を実現しています。重量はたったの1.0~1.2kgで、腕が疲れにくいです。

締めやすさ・緩めやすさに注目するなら、VESSEL（ベッセル）を選びます。締付工具に力を入れるメーカーのノウハウを活かした製品が多く販売中です。

エアーインパクトレンチのおすすめ

今回は、エアーインパクトレンチおすすめ7選をまとめました。おすすめ製品の詳細や特徴を見比べると、自分に最適なエアーインパクトレンチが見つけやすいです。

TONE(トネ)-エアーインパクトレンチ(ショートタイプ) AI4201

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	右回転610/左回転700
ハンマー構造	ビッグハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	10,000
本体重量・材質	1.0㎏・特殊強化樹脂
使用空気圧	0.62
最大空気消費量	（ntp）845/（op）127
便利機能	出力レバー/左右切替/出力ダイヤル

「TONE（トネ）エアーインパクトレンチ（ショートタイプ）AI4201」は、ピストル型・ビッグハンマー方式を採用しています。利便性の高さ・小型・強力パワーの全てを実現する製品で、幅広いシーンで大活躍するエアーインパクトレンチです。

本体には特殊強化樹脂が使用されているため、持ちやすさ・軽さにもこだわっています。付加機能の充実度が高く、その時々によって自由に使い分けできるのも魅力です。

TONE(トネ)-エアーインパクトレンチAI4160

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	470
ハンマー構造	ツインハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	10,000
本体重量・材質	1.2kg・特殊強化樹脂
使用空気圧	0.62
最大空気消費量	（ntp）930/（op）128
便利機能	出力レバー/左右切替

「TONE（トネ）エアーインパクトレンチAI4160」は、ピストル型・ツインハンマー方式を採用しています。使いやすさ・耐久性の高さが魅力のエアーインパクトレンチです。本体重量は1.2kgで特殊強化樹脂が採用されていて、小型かつ軽量なのも特徴的です。

2つの付加機能を搭載しているため、幅広いシーンに対応します。効率的に作業を進めたい方や、腕・手への負担が気になる方にはとくにおすすめです。

京都機械工具(KTC)-エアーインパクトレンチ(フラットノーズ)JAP418

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	600
ハンマー構造	シングルハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	8,800
本体重量・材質	1.3kg・アルミ
使用空気圧	0.62
最大空気消費量	–
便利機能	左右切替/AMBACシステム対応

「京都機械工具（KTC）エアーインパクトレンチ（フラットノーズ）JAP418」は、ピストル型・シングルハンマー式を採用しています。本体はコンパクトで、ピストル型ではあるものの狭い場所での作業にも最適です。コンパクト・高パワーを実現した利便性の高い製品です。

付加機能では、左右切替レバーが搭載されています。自由に場所を変更できるため、利き手に関係なく誰でも簡単に操作できます。

Ingersoll Rand(インガーソルランド)-エアーインパクトレンチ2235QTiMAX

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	1,220
ハンマー構造	ツインハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	8,500
本体重量・材質	2.1kg・金属
使用空気圧	0.62
最大空気消費量	–
便利機能	切替ボタン

「Ingersoll Rand（インガーソルランド）エアーインパクトレンチ2235QTiMAX」は、ピストル型・ツインハンマー方式を採用した製品です。効率的に作業を進めたい方には、とくにおすすめです。

本体重量は2.1kgで、他のエアーインパクトレンチと比較するとやや重めです。耐久性やパワーには優れていますが、使いづらさを感じてしまう可能性もあります。長時間使用する方や、力に自信のない方にはあまりおすすめできません。

TONE(トネ)-エアーインパクトレンチ(アングルショート)AIAS4160

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	400
ハンマー構造	ビッグハンマー式
形状	アングル型
無負荷回転数	9,800
本体重量・材質	1.53kg・アルミニウム/構造用鋼
使用空気圧	0.62
最大空気消費量	（ntp）708/（op）105
便利機能	出力調整/スイッチ向き/排気向き

「TONE（トネ）エアーインパクトレンチ（アングルショート）AIAS4160」は、アングル型・ビッグハンマー式を採用しています。コンパクト・高パワーの両方を実現した製品で、狭い場所の作業にとても便利です。

付加機能の充実度の高さも魅力的です。スイッチや排気の向きを自由自在に変更できるため、どんな狭い箇所の作業の時にも邪魔になることはありません。出力調整ダイヤルを回せば、さまざまなシーンに活用できます。

VESSEL(ベッセル)-エアーインパクトレンチ(ダブルハンマー) GT-P60XW

出力角	9.5
最大トルク（N・m）	57.2
ハンマー構造	ダブルハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	7,500
本体重量・材質	1.1kg・金属
使用空気圧	0.6
最大空気消費量	–
便利機能	左右切替

「VESSEL（ベッセル）エアーインパクトレンチ（ダブルハンマー）GT-P60XW」は、ピストル型・ダブルハンマー式を採用した製品です。左右切替レバーが搭載されていて、左または右に動かすだけで簡単に調整できます。

最大の特徴は、耐久性・低振動に優れている点です。オイル潤滑式（打撃部分にオイルが注入されている）になっているため、作業の時の本体への負担が軽減されます。振動・騒音を抑えられるため、家庭DIY用に購入したい方にはとくにおすすめです。

HAZET(ハゼット)- Twin Turbo エアーインパクトレンチ9012MTT

出力角	12.7
最大トルク（N・m）	678
ハンマー構造	ツインハンマー式
形状	ピストル型
無負荷回転数	11,000
本体重量・材質	1.3kg・金属
使用空気圧	–
最大空気消費量	–
便利機能	–

「HAZET（ハゼット）Twin Turbo エアーインパクトレンチ9012MTT」は、ピストル型・ツインハンマー式を採用した製品です。コンパクトかつ高パワーを実現する製品は、8枚刃エアモーターによって本体性能が25％UPしました。コンパクトかつ高パワーな製品をお探しの方には、とくにおすすめです。

本体価格は、税込76,835円（2022年10月現在）とやや高めの設定になっています。エアーインパクトレンチを初めて使用する方や、自分に最適な機能があいまいな方にはハードルの高すぎる買い物です。

エアーインパクトレンチを選ぶうえで知っておきたいこと

エアーインパクトレンチを選ぶときは、4つの点に注意します。エアーインパクトレンチは、数万円超えの工具です。製品選びを間違えて無駄な出費をしないために、注意点を把握しておく必要があります。

トルク数・回転数は高いほど強力だが、オーバースペックに注意

エアーインパクトレンチの性能・質の高さにこだわりすぎると、ついオーバースペック製品を選んでしまいがちです。無駄に高価な製品を買っても使いこなせなかったり、結局使わなかったりする可能性は高いです。

オーバースペックを防ぐには、自分の使用目的に必要な性能をあらかじめ明確化しておきます。パワー面なら打撃力の強さ、使いやすさなら重量やサイズなどに注目します。

作業場所が狭い場合はコンパクトモデル一択

エアーインパクトレンチを狭い空間で使用するなら、コンパクトサイズを選ぶのがおすすめです。コンパクトかつ軽量化された製品なら、狭い場所での作業もスムーズに行えます。

エアーインパクトレンチを選ぶ際は、作業空間の大きさを考慮した製品選びが大切です。空間に適さないエアーインパクトレンチを選ぶと、使いづらかったり作業が行えなかったりします。

力がない人はグリップ形状・反動をみる

エアーインパクトレンチを力が弱い人や手の小さな女性が選ぶときは、グリップ形状・反動に注目します。小型・軽量・低反動に優れたエアーインパクトレンチなら無理なく作業できます。

コンパクトな製品だとパワー面に不安を感じますが、最近では小型・高打撃力の両方を実現するものは多いです。エアーインパクトレンチ選びに困ることはありません。

コンプレッサーがないと使えないので注意

エアーインパクトレンチの動力源は、エアーコンプレッサーが作り出す圧縮空気です。エアーインパクトレンチ単体では、使えません。別途製品を購入する必要があります。

エアーコンプレッサーの種類は使用用途や容量、動作音の大きさなどによって大きく異なります。製品を効率的に探すなら、自分の使用目的を明確しておくことが大切です。

おすすめのエアーインパクトレンチまとめ

エアーインパクトレンチを使用すれば、普段の作業が大幅に省略されます。作業の効率化が図れるため、時短・身体への負担軽減にも繋がる便利な工具です。紹介した製品を参考にしながら、自分に最適なエアーインパクトレンチを見つけます。

エアーインパクトレンチを選ぶときには、自分が重要視するポイントを明確しておくことが大切です。重要視する点を中心に製品情報を収集すれば、比較・検討しやすくなります。